
なぜ、LEDに交換すると発火事故が起こるのか?【石川県の電気屋が徹底解説】
蛍光灯から発火!?なぜ?石川県の電気屋が解説
LEDは省エネ・長寿命な照明として非常に優れた製品ですが、「蛍光灯からLEDに交換しただけで発火事故が起きる」という報告が、全国的に増えています。
実際、石川県内でもLED交換に伴うトラブルの相談が増加中です。
ここでは、その原因を詳しくご説明し、安全な対策方法もご紹介します。
LED交換で発火が起こる主な5つの原因
① 古い安定器をそのまま使用している
蛍光灯器具には「安定器(バラスト)」という部品が内蔵されています。
これは、蛍光灯の点灯時に電圧を調整する重要なパーツですが、経年劣化により発熱や絶縁不良を起こすことがあります。
LEDランプに交換しても、この古い安定器をそのまま使っていると、内部でショートや過電流が発生し、発火の原因になります。
◆特に注意すべきポイント:
△10年以上使用された器具
×異音(ジー…という音)や異臭がある
×照明器具が熱くなる
安定器は消耗品です。LEDに交換する際は、安定器を取り外して直結工事を行うことが安全の第一歩です。
② 安定器とLEDランプの相性が悪い
現在市販されているLED直管ランプには、さまざまなタイプがあります:
△工事不要タイプ(既存の安定器を利用)
◎直結工事タイプ(安定器を外して使う)
△両対応タイプ(どちらでも使えるが制限あり)
しかし、すべての安定器とすべてのLEDが互換性を持っているわけではありません。
インバータ式の安定器と非対応のLEDランプを組み合わせると、誤作動や過電流が発生する恐れがあり、これも火災の原因になります。
◆ よくあるトラブル例:
△点滅を繰り返す
×異常に発熱する
△すぐにランプが切れる
製品ごとの仕様により相性がありますので、正確な知識と確認が必要です。
③ 配線ミスやDIY工事によるショート・発火
直結工事タイプのLEDランプは、安定器を外して器具内部の配線を直結に改造する必要があります。
しかしこの作業は、国家資格「電気工事士」が行わないと法律違反かつ非常に危険です。
DIYで誤配線をしてしまうと、電線同士がショートしたり、内部でスパークが発生したりして、最悪の場合、火災につながります。
◆ DIY事故でよくある危険:
×電源線の接続を間違える
×絶縁処理が不完全
×アース線を無視する
LED化は安全と思われがちですが、「自分でやれば安上がり」にはリスクが大きすぎるのです。
④ 安価な粗悪品のLEDランプによる発火
最近はインターネットやホームセンターで非常に安価なLEDランプが出回っていますが、その中には、安全基準を満たしていない粗悪品も含まれています。
こういった製品は内部部品が劣悪で、特に電解コンデンサが低品質なものが多く、長時間の使用で異常発熱し、溶解・発煙・発火の恐れがあります。
◆ 安全なLEDランプの選び方:
◎国内メーカーまたは信頼ある取扱店から購入
◎長期保証付きの製品
⑤ ほこりや湿気がたまった器具の発火リスク
天井やトイレ・洗面所などの照明器具は、ホコリや湿気が溜まりやすい環境にあります。
LEDランプに交換した後でも、器具内部にホコリが蓄積されていると、それが熱を持って引火することがあります。また、湿気による漏電や腐食も、火災のリスクにつながります。
定期的な点検・掃除が大切です!
◎安全なLED交換には、プロによる施工が不可欠です
火災を防ぐためには、以下のポイントが大切です:
安全対策 | 詳細 |
---|---|
安定器の取り外し | 経年劣化した安定器は必ず直結工事で無効化する |
製品の互換性確認 | LEDと器具が適合しているか専門家が確認 |
電気工事士による施工 | 配線や絶縁処理を国家資格者が対応 |
信頼できる製品を使用 | PSEマーク付き・国内流通品を厳選 |
器具の清掃と点検 | 定期的な清掃で安全を保つ |
石川県でLED交換をご検討中の皆様へ
「蛍光灯をLEDに変えただけで安心」と思っていませんか?
実はその方法が、火災のリスクを高めている可能性もあるのです。
石川県内で安全なLED照明への交換をご希望の方は、
地域密着の電気屋「ライフサワダ」へお気軽にご相談ください。
経験豊富な電気工事士が、安心・確実な工事をお届けします。
あなたのいえあなたの家はどこまで蛍光灯からLEDに交換が必要?